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スザルル病末期患者の脳内。妄想日記。
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やった!
やったよ!
もぎとりましたスザルルSS!わあーい!

あまりに嬉しくて頼まれてもいないのに勝手に挿絵かいちゃったんだぜ!
df094498.jpg
こんな話(多分←え)。
(童帝また縮んじゃった…)

というわけで宣言通り晒します!

以下戦利品。

 
 
「…以上だよルルーシュ。何かある?」
 報告書を読み終えて、執務机のルルーシュに顔を向ける。
「いや、大丈夫だ。…ジェレミアたちのほうは順調みたいだな」
 ふーっと息を吐きながら返事があり、ルルーシュが俺に顔を向ける。
 俺と目が合うと、ふ、といつもの微笑みをくれた。
 だけど、俺は笑みを返さない。
「疲れてるんじゃないのか、ルルーシュ」
 机上の書類の山の上に報告書を重ねて、近づく。
 ルルーシュのこめかみを指の背で軽く撫でた。
 君は目を伏せて、「生徒会の頃と比べたらなんてことない」と呟いた。そして、…俺の指にこめかみを擦り付けてきた。
「それに、今はお前がいるからな、スザク」
 無防備に…甘えてくる。
 ほんとうに無防備に。
 この部屋には他に誰もいないから。
 俺が幼馴染で、共犯者だから。
 君は俺だけに、時折こうして弱い部分を見せてくる。
 …君に当てている指があっという間に熱く痺れてしまう。
「…俺にできることなんて、少ししかない」
 上から主を見下ろしながら、できるだけ平静で冷ややかな声を意識して、言う。
 上目遣いでルルーシュが見つめてきた。菫色の瞳から目が逸らせないでいると、
「どうしたんだ…なにかイラついているのか? スザク」
 と苦笑しながら問いかけてくる。
 そうだ。俺はさっきから、仏頂面のはずだ。ねえルルーシュ、今俺が、どれだけ理性で感情を抑えてると思ってる? 
 今俺は、愛想笑いなんてできないんだ。
 数日後には消えてしまう温もり、数日したら停まってしまう鼓動。
 めまぐるしく時間は過ぎて、確実にその日は近づいているんだ。
 なのになんで君は、そんなふうに微笑える?
 どうして君は、そんなに穏やかでいられる?
 ゼロ・レクイエムの準備に追われながら、そのあとに訪れるであろう「優しい世界」に思いを馳せながら、ルルーシュ、君は今、幸せなのか?
 なにもかも、全部置いていくくせに。
 そう考えたとたん、俺の心臓は弾けた。
「…ああ、イラついてる」
 ルルーシュの眉尻が少し動いた。
「何かあっちであったのか? またC.C.がおかしな我儘でも言ってきたのか」
「違うよ」
 ルルーシュのこめかみから頬へ手を触れていく。
「全然違うよルルーシュ、君にイラついているんだ」
 ルルーシュが身じろぐ。
 …逃がさない。
「きみはほんとうに自分のことしか考えてないんだね」
 執務机に腰掛け、ルルーシュの顎を掴まえて引っ張る。俺のマントの裾が書類に引っ掛かり、バサバサと重い音をたてて床に落ちた。
090516.jpg
 菫色の瞳がまん丸に開いている。この瞳も、永遠に失われてしまうのか。
「……っだから、この世界中を納得させるにはこの方法一択しかないと」
「聞いた! そんなの何度も何度も何度も何度も聞いた! 君と話した!」
「だったら! 何故……―――――」
 まだ俺がレクイエムについて駄々をこねていると思ったらしく、ルルーシュは言葉尻を濁した。
「…」
「…」
「…まだ納得してないのか、スザク」
 お互い怒鳴りあったかたちになって、はあ、はあ、と荒い息の沈黙を破りルルーシュが訊いてきた。なんて確認だ。頭がくらくらする。
 納得するとかしないとか、そんな次元じゃないんだよ、ルルーシュ。
 君がいなくなる事はきみ自身が決めたことで、俺は共犯者として、従者として、君に絶対的に逆らうことができないだけ。
 わかるかい?  舞台の幕を下ろすには『俺』が必要ではあるけれど、『俺』の想いは…レクイエムの舞台には、俺の気持ちは必要ではないんだ。
 ゼロが、悪逆皇帝を討つという事実だけが必要なんだから。
 それでいいんだ。それでいい。
 だけど、――――今は。
 君を失いたくない俺が存在しても、いいよね?
「だから君は自分のことしか考えてないって言うんだ、ルルーシュ。…ほんとに苛々する」
「は…離せ、スザク」
「嫌だね」
 顎を掴んだ手を拒否するルルーシュ。ごめんね、俺には時間が無いんだ。
 君は勢い良く椅子から腰を上げ、俺を睨み付け、パシンと顎にかけた手を払った。
 ルルーシュ、俺が怖い? 屈辱だった? 少し、わなないている唇。
 もっと見たい。
「!!はなっ…………」
 俺は、ぎゅっと目をつむったルルーシュの頭を胸に抱きこんだ。
 執務机に腰掛ける俺に引かれたルルーシュが、机に手をついて乗り出した格好で硬直している。
 キスでもするかと思ったかい? …するものか、そんなこと。
「ど…うしたんだ、スザク…?」
「いいだろ、こうやって別れを惜しむくらい」
…君の肩が、強張ったように思う。
「俺たちを置いていったっていいよ。だけど、持って行ってよ、ルルーシュ。俺の声とか、匂いとか、俺の気持ちを、さ」
「…」
「感触とか、最期まで、憶えててよ」
「…」
 おとなしくなった君を、机の上へ引っ張り上げる。
 俺はぎゅっと、抱きしめた。
 君の体温。
 君の感触。
 君の匂い。
 俺はとろけそうになる。
「…すまん」
 ぽつりと、ルルーシュが謝った。俺の言う『自分のことしか考えてない』という意味が解ったのか。
 それとも俺の勘気を鎮めようと、とりあえず口をついただけなのか。
「…どうにもならないだろ。だから、俺も君を憶える」
「えっ、…うわっ?!」
 俺は君の身体を反転させて、背中から抱いた。
 華奢な背中だ。君はこの背に、一体どれだけのものを背負ってきたんだ? ゼロとして、皇子として…。そして今、まとめてそれを捨てて楽になろうとしている。
「スザク、」
 困惑しているようだ。
「今は顔を見られたくないから」
 早口で囁くと、黙った。
「ねえ、訊いていい?」
「…何だ」
「セックスしたことある?」
 ずっと、気になっていた事だ。
 確かめておきたかった。
「何でそんなこと訊くんだ」
「知りたいから」
「…」
「したことないんだ」
 君の耳たぶが赤くなってきてる。
「っ、おまえはどうなんだ、その、…あるのか」
 伸ばした舌が耳たぶに触れるか触れないかのところで、君の声がした。
「何を」
「…そういうことをだ」
「どういうことさ」
「っ…、そういうことをだ」
「あるよ」
「!!」
 もうわかってしまった。ルルーシュ、君はかわいいな。
 君から見えなくて良かった。今すごく頬が緩んでいる。
 すると、君は悔しげに呟いた。
「…俺だって、ある。それくらい」
 乾いた笑いが出そうになる。
「あるんだ」
 
 
to be contuned...


…ここまでもぎ取りました。
とりあえず、スザクのセリフは櫻井ドS声で脳内再生させて頂きます。
ご馳走様でした。本当に有難う御座いました。
続きます。
…続く…よね?

ていうか肝心なところで寸止めかよ…ッ
くっそ…

と、
いう気持ちを皆様におすそ分けw
是非、一緒に悶えていただきたい。

つーか
…挿絵…何処からツッコミを入れたらいいのか迷うがとりあえず定規使え定規みたいな。
(それ以前にバランス感覚が壊滅的でした)
勢いだけで描いたんだ…!すまん相方!
(と、言い訳をしてみる)

反応頂けたら相方きっと喜びます。
というかブログに載せるっていったら、生まれたての仔鹿並みにgkbr怯えてたんで、なでなでしてあげてほしいです。

あれ?
…なんか
暫く更新できなさそうとかいっときながらちまちまいじってる自分に気付いた。(←オイ…
なんというスザルルマジック…
本気で自重しないと駄目な状況になってきた…。
スイマセン、今度こそほんとにちょっと空きます。(多分)

そしてそして
DL感想&拍手いつも有難う御座います!

では



■まずは拍手御礼。

>>kizi様
こんにちは!
zipのDL有難う御座いました!
後で読み返したら、えらい俗な幸せでちょっと恥ずかしいきもちになりましたw
ああでも、kizi様のお言葉、とってもうれしいです>幸せなことが多い日々でありますように
ニコニコのほうは…実は自分ではなんかもうこそばゆくて見返すのが恥ずかしくなってしまいましたが(←コラ
皆様のコメなどはありがたく拝見しております。
何度も見てくださってるとのことでほんとに有難うございます。
…なんていうか、うp主冥利につきますな!
ああいう交流(?)はニコニコならではのもので、本当に楽しいものです。

夏は…書類に不備が無くても落としてくれる恐ろしいイベントなのであとはもう祈るばかりです…
受かるといいなあ…。
ありがとうございました!

■DLで感想を送信してくださった皆様、有難う御座いました!
要返信では頂きませんでしたので、纏めてさせて頂きました。
有難う御座います!
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06.16
title:【 無題 】   柄杓
スザルル小説、とっても良かったです!途中スザクのセリフに感情移入してしまい思わず泣いてしまいました…。あぁ、続きが気になります。もし良ければまたブログに続きを載せて下さい。楽しみにお待ちしております。
小説にあわせたスザルル絵も素敵でした。とっても胸キュンでした。有難うございました!
【 わー! 】
有難う御座います!
気になりますよね…っ
早速、本人にメールしときました。
本人曰くもう、続きは出来てるらしいんですが…なんというおあずけ状態…。(何度お願いしても何故か送ってくれない…んです)
頂いたコメを口実に、しつこく請求したいと思います。
自分も続きが気になってるんで一刻も早くもぎ取りたい。
近い内(というか今日でも明日でももぎとりたい)晒します、ぜったい!
感想、ほんとに有難う御座います!楽しみにしててくださいね…っ
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ほんとに更新遅くてスイマセン…。

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